運営者の自己紹介
私は、大学時代に級友から勧められて、統一教会に入信しました。学生部から始まり、献身してからは、伝道の責任者として各地を回る活動をしてきました。23歳の時、合同結婚式で妻に出会い、それからすぐ海外宣教に選ばれてイスラエルに出ました。時代の変化にもまれ、そこで30年を過ごしました。アラブ人による自爆テロや、イラク戦争を通過しながら、わずかなメンバーと共に生き抜いて、小さな共同体を維持してきました。6人の子供が生まれ、妻は貧しいなかで必死についてきてくれました。
その当時、教団の悪い噂が耳に入るようになりました。それは教祖の子供たちが離婚したり、自殺したり、また麻薬や酒浸りになっているというのです。神の座にある方たちに、どうしてそういうことが起こってくるのか、答えが見つかりませんでした。その頃、教祖と近い関係にある長老が巡回に来られたので、そのことを質問すると、「教祖も失敗する」と言われたのです。今まで、信者は教祖を批判してはいけないと教えられてきましたので、長老の答えにびっくりすると同時に、納得もしました。私はその時から、教祖も一人の人間であり、間違いも犯すのだと考えるようになりました。
53歳の時、イスラエルでの滞在を終えて日本に帰ってきました。子供たちが、まだ自立できていない年齢でしたので、妻と共にがむしゃらに働いて、海外に散った子供たちに送金する生活が始まりました。日本の教団は、伝道より経済を中心にする方向へと変わり、教会へ行っても、各人に振り分けられた献金棚に(お金を入れた)封筒を納めることが主な実践になりました。礼拝では、信徒たちは教祖を称えるビデオを見ながら、心のこもっていない拍手を送っていました。彼らの魂が枯渇し、疲れ切っているのが分かりました。私は、「もう、この教団には救いがない!」と、魂の叫びを感じるようになりました。
そして“魂の救い”を求めて、インターネットで検索していくうちに、“スピリチュアリズム”に出会いました。読めば読むほど心が惹きつけられ、その内容の深さに霊的感動を覚えました。統一教会で感じてきた疑問のすべての答えがそこにありました。こんな素晴らしい教え(真理)が、宣伝もせず、そこに存在していることが不思議でなりませんでした。
その後、妻と共に、スピリチュアリズム普及会主催の読書会に通い、“霊的真理”を学んでいます。読書会での学びは、単なる知識ではなく、眠っていた魂に力を与えてくれる霊界からの贈り物です。私たち夫婦は、「スピリチュアリズムの霊的真理」によって、魂に染みついてしまった統一教会の間違った教義を洗い流し、教祖という人間を崇拝する間違った信仰から脱け出る勇気と決意を与えていただきました。そして50年近く席を置いてきた統一教会から脱会することができました。
私は70代になってようやく、“スピリチュアリズム”という本物の教えを人生の指針とすることができたのです。ここに至るまでの困難は、“本物の教え”に出会うための訓練であり、準備であったと思っています。“宗教の束縛”から解放された私は今、自由の喜びを味わっています。閉ざされていた“魂”に霊的エネルギーが流れ込み、毎日をイキイキと希望を持って歩んでいます。
宗教のなかで悩み苦しみ、道に迷っている方たちが、一日も早く“霊的牢獄”から解放されることを願っています。スピリチュアリズムの霊的真理によって生きる希望を見いだし、“真の救い”を手にされることを祈っています。
宇留賀 雅弘